自分が小学校に入学したときのことなんてトンと忘れていたけれど、日本の学校の入学式ってスゴイ。先生、来賓の皆様、生徒、父兄全員が起立して、国歌を斉唱するんだわ。「きりーつ、こっかせいしょー」とか言われて、およ~、国歌ってなんだったけ、と思いつつ、みんなが歌いだすと自分も「き~み~が~よ~は~」と、「君が代」を歌えるのに我ながら驚いた。新一年生百五人の父兄全員が「君が代」を歌えるってのもスゴイし、さすが日本人、この歌って各々のライフスタイルやポリシーに関わらず、五臓六腑に染み渡るの。骨身に染みるっていうか、背筋がぞぞっとしちゃった。こわ~、やっぱ日本人だわ~、と、己のアイデンティティを再確認。人海戦術じゃないけどさ、日本人全員が「君が代」を歌いながら丸腰で迫ってったら、どんな敵も気持ち悪くて引き返しちゃうだろうなぁ。父兄全員が「君が代」を歌って我が子を送り出す日本の小学校入学式、しかし当の本人たちは、「君が代」なんて聞いたこともないし、親がその歌を歌えることに驚いて、振り返ってた。