ウリの通うインド人学校で、「校長先生ミーティング」なるものが開かれたので、「なんぞや?!」と思って行ってみました。ちょっと前にも、「賢い父兄の会議」というのがあり、学校に対して特に注文も意見もなかったので出席しなかったのですが・・・。
五年生、六年生のママたちがITラボに集まり、九時半から始まる予定が三十分遅れでスタート。学期末の三者面談のときも五十分待たされてニ分で終わったけど、今回は面白かったわ~。
正面中央に座っているサリーを着た御婦人が校長先生。両脇の三人が担任と各教科の先生たち。あとはママたちなのですが、みんなざっくばらんで人間味にあふれ、正直、「全員B型では?」と、血液型を疑いたくなるぐらいでした! 私もB型なのですが、無駄が嫌いで合理的、余計なことはメンドクサク、理屈は抜きにしてざくっと話早い、みたいな性格は、こと日本の学校関係では嫌われるのですが、ここでは校長以下全員そんな感じ。
ママたちが各教科に対する疑問点を先生たちにぶつけ、質疑応答は各先生十分で終わるという簡潔さ。
「じゃないとコーヒーブレイクがなくなるからね」
と校長先生。休み時間を利用してのミーティングでした。
校長先生が来るまで左にいる可愛いママとおしゃべりしていたのですが、旦那様はダイアモンド商で、ムンバイから来て日本に十三年とか。ほかのママたちはサリーを着ていて、ヒンドゥ語でおしゃべりしていたので、
「あなたはヒンドゥじゃないの? サリーは着ないの?」
と聞いたら、聞いたことのないインド語だとおっしゃってて、サリーも特別なとき以外は着ないと。
「インドはすごく色々なインド語があって、地方やカーストによっても違うから・・・」
と。だから公用語が英語なんだなと納得。
校長先生が来たらほかのママたちもみんな英語になって、ミーティングも英語で行われました。この学校には第二外国語でヒンドゥがあるんだけど、レベルが高過ぎて外国人向けではないとか。ウリは第二外国語は日本語を取っていて、これは日本の小学校の四年生レベルだから、まぁ日本人か、日本生まれのインド人しかいないらしいのです。
十月から編入したウリにとってはインド式算数が難し過ぎて、宿題が大変だと告げると、校長先生が、
「学校付近に住んでるクラスメイトのインド人の家に放課後十分二十分寄って、教え
てもらいなさい。一年もすれば慣れて大丈夫になりますよ」
と・・・。インド人の生徒にとっては日本の中学レベルの数学も朝飯前なので、出来ない子がいても、補修とかは学校では用意できないからと。
そしたら地元に住むママたちが、みんな電話番号教えてくれて、「いつでも寄ってくださいね」って言ってくれたんです。すごいわ~。なんか、母力を感じた。インドでは、まずインドの神様、そして校長先生、先生たち、ママが偉くて、パパは一番下だそうです(笑)。