板橋のアニキのおうちにへちまがなってて、「これからどうやってアレになんのかね?」と興味を持ったら、「一本持ってってやってみる?」と取ってくれました。アレとは、あのへちまボディスポンジのこと。お店で買ったことしかないから、それが糸瓜(へちまとはこういう字を書く、読んで字の如し)の繊維であることは分かっても、生からアレにする、その製作過程は想像できない。
アニキ(50代、四国出身)は、「水に入れて腐らすんだよ。昔はドブに入れといたんだ」と言います。今の家まわりにさすがにドブはないから、バケツに糸瓜を入れて水をはり、腐るまでベランダにほっといてみました。そして・・・。
二~三週間後、立派に糸瓜は腐り、ちょっと勇気いったけど、中の繊維を搾り出してみました。もちろんゴム手袋をして・・・。何度も何度ももみ洗い、中の種が出て、腐って黒くなった皮や果肉を取り去ったあとに、ほれ、立派にボディスポンジとして使えるものが!
とはいっても、植物が腐ると黒くなるので、その黒い色がついちゃってたのね。また別の友人(30代、青梅出身)に「どーしたらいいのかな」と聞くと、「あー、漂白して使うって言いますよね。おばあちゃんがよく作ってた」と。
それで漂白剤につけてみたんです。自然派のやつなんでばっちり白くはならなかったけど、一箇所をのぞいてはこんなにカワイイ生成り色に・・・。早速昨夜、娘とお風呂で使ってみました。ら、色が取れていなかったところはまだ腐った皮がしつこく残っていたんですねぇ・・・ま、天日で干したので不衛生ではないと思うけど・・・
洗っているうちに取れて来ました。「カーチャン、種もまた出てきたよ」と娘。
お店で売ってるキレイなのって、実は大変な工程を経てきたものだったんですね。嗚呼、エコって大変・・・。でもその使い心地は、なーんか優しい感じでした。娘と背中洗いっこしたりして。
どうですか? みなさんも自家製ヘチマ、トライしてみては? ま、体験として一回でいいと思うけど(笑)。