「このポールは?」
ホテルから車で十五分、サルス社到着。まず目についたのがこの不思議なポール。
あとから気づくと、町の広場にもそこここにおんなじのがある。聞くとこれは、バイエルン地方で毎年五月のお祭りのときみんなで立てる(テコの原理を利用して)もので、ひとつひとつの旗には地元産業のマークが入っているそうな。そしてブルーと白はバイエルン地方の伝統的カラー。
「日本のみなさん、いらっしゃい」
国旗まで掲げて私たちを歓迎してくれたサルス社のグレイザー社長。みてください、もー、この心からの笑顔。「純粋」とか「誠意」を絵に描いたような方です。社長はサルスの創始者ドクター・グレイザーの息子で、ここは完全な家族経営。バイエルン人は家族の絆、地元の人たちとのつながりを大切にするので、社員も自転車で通って昼ごはんは家に食べに帰るような人が多く、会社全体がひとつの大きなファミリーのような雰囲気でした。
「サルスのロビーにて」
サルス製品もこんな戸棚に入っていると素敵。
サルス社内に入ると、そこは木の香りがいっぱいのまるでログハウスの中のような雰囲気。「環境にも人にも優しい」をほんとに実践できてる会社でした。わかっちゃいるけどホントにそんなことできるのかな、と日本人の私なんかいつも思ってしまうけど、実際に理想を実現している人がいるところを見ると、人間、やればできるんだという希望が持てます。