これは輪になって、一人一人、順番に中に入って踊るタイム。コミュニティとのつながりを感じる、祭りっぽいこの踊りは、ベリーダンスでもあるけど、ビオダンザのいいところは、色んなジャンルの曲があること。世界のさまざまな文化が育んだ色んな音楽は、私たちの中からバリエーション豊かな動きと、情感、エナジーを引き出してくれます。「芸術でありながら芸術を越えている」と、ビオダンザの生みの親、タロ博士は言っているそうです。
立て乗りの、大地につながる曲調のときは踏みしめるようにステップで力強く、そして笛などの波のような曲調が入ってきたら流れるような動きで、と、簡単な説明とデモンストレーションがあるだけで、ビオダンザは「特に踊れる必要はありません」のです。格好も動きやすい服装ならなんでもいいし、老若男女、どんな姿かたちをしてようと全く関係なし、生きてさえいれば踊れるという、人間本来の、根源的権利を味わえる踊りとでもいいましょうか。